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アタカ通商株式会社、代表荒木様とのインタビュー

Q なぜアタカ通商はマラウイコーヒーを選んだのですか?

A
アタカ通商がマラウイコーヒーを選んだ理由にはビジネス的な戦略が関係しています。コーヒーといえば、昔から産地として有名なエチオピア、ブラジル、コロンビア、インドネシア、その他中米のコーヒーが挙げられます。これらの国のコーヒー豆は以前より輸入商社が取扱をしており市場に沢山出回っております。

そこでアタカ通商が目を付けたのがアフリカです。意外と知られていませんが、コーヒー産業の後発国はアフリカにあり、コーヒーの歴史は浅いけれどコーヒー豆を用いて国を発展させようとする国がたくさんあります。マラウイもまだ大手商社に手を付けられていない国のうちの一つだったのです。

アタカ通商は大手商社が手を付けていない国に手を付けるというビジネス戦略を練り、マラウイコーヒーを取り扱うようになりました。実際の豆の情報はこちらになります。(以下は、アタカ通商様から届いた生豆とNPO法人せいぼの代表の写真です)

Q どのように現地とのコミュニケーションをとっているのですか?

A

過去にジャマイカの※コーヒー・インダストリー・ボード(CIB)のジェネラルマネージャーを勤めていたフェルナンデスさんがアタカ通商のエージェントとして現地と交渉をしています。アタカ通商の核となっているコーヒービジネスはジャマイカのブルーマウンテンです。

フェルナンデスさんがCIBのマネージャーを退任した後、「スペシャルティコーヒー」のビジネスを新しく始めるために、彼はアタカ通商のエージェントになりました。スペシャルティコーヒーとは、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること、生産から消費の過程において厳正な管理が行き届いた高品質のコーヒーのことです。値段は通常の商品より高いけれど、サステナブルかつ材料がどこで誰がどのように生産したのかが辿れる仕組みを持つ厳選されたコーヒーのことです。

このコーヒーが作られた背景には、アメリカのコーヒー市場の「量より質」という考え方がありました。市場には大規模な農園で作られた品質の低いコーヒーばかりが出回り、美味しいコーヒーが世界中からなくなってしまうという悪循環になっていました。そのため、農家の人たちがいくら頑張って高品質なコーヒーを作っても、それが価格に反映されませんでした。そこで生まれたのが、「高品質なコーヒー豆を作った人に対し、それに見合った対等な賃金を払おう」という考えから生まれたスペシャルティコーヒーだったのです。

スペシャルティコーヒーは瞬く間にアメリだけでなくヨーロッパや日本でも広がり、ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会や日本スペシャルティコーヒー協会ができました。コーヒーの資格制度が発達すると同時に、その教育もなされてスペシャルティコーヒーが世の中に認知されていきました。ちなみに、同時に自家焙煎が増えたのもこの頃からです。

※コーヒー・インダストリー・ボード(CIB)

ジャマイカ政府がジャマイカのコーヒー生産を復興・拡大させるために設立された機関。コーヒー産業に関するあらゆる権限を持っている。ジャマイカのブルーマウンテンはCIBによって厳格に管理されている。

(以下の写真は、アタカ通商様のマラウイ豆のブランド、MZUZU ZEBRAのロゴとそのグッズです)

Q マラウイコーヒーならではの特徴はありますか?

A

コーヒーは嗜好品なので、味という観点でマラウイコーヒーを他の種類のコーヒーと区別することは難しいです。コーヒーの味は豆の種類だけではなく、豆の煎り方やコーヒーの淹れ方、淹れる時の温度によって大きく味が変わるため、とても繊細な飲み物なのです。コーヒーを味で特徴付けることは難しいですが、消費者に「イメージ」を持たせることによって特徴付けることはできます。

例えば、みなさんは「ブルーマウンテン」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?きっとほとんどの方がコクが深くておいしいコーヒーを想像すると思います。このように、コーヒーは消費者に味そのものを味わってもらうだけでなく、何年もかけてイメージを作ることによって「脳」で味わってもらうことも重要なのです。

アタカ通商が取り扱う「スマトラタイガー」という生豆は消費者にイメージを持ってもらうブランディング戦略で世間から高い評価を得ました。10年前、インドネシアのスマトラ島で生産された「マンデリン」というコーヒーアタカ通商は「スマトラタイガー」という名前で取り扱い始めました。一般的に、コーヒーの生豆はブラジルやコロンビア等の生産国の名前で取引されますが、アタカ通商は敢えてインドネシアに生息するスマトラ虎の名前を借り、可愛らしいキャラクターのマークを作ってパッケージに貼りました。すると、今までマンデリンという商品名でコーヒーを注文していた消費者が徐々にスマトラタイガーという商品名で注文するようになったのです。知名度が上がったスマトラタイガーはローソンでも商品化され、今でも多くの人々に親しまれています。

Q アタカ通商はフェアトレードとどう向き合っていますか?

フェアトレードとは、開発途上国で生産された商品を先進国が適正な価格で継続的に購入することで生産者の生活の安定と自立を目指す貿易の仕組みのことです。そしてフェアトレード商品の値段はニューヨークとロンドンの相場で決められており、相場の変動に大きな影響を受けます。そのため、フェアトレードコーヒーの生豆の取引をするアタカ通商のような商社にとってリスクの高い商品です。そのようなリスクがある中でも、アタカ通商は常に同じ値段で商品を買うフェアトレード制度の姿勢を大切にしています。さらに、アタカ通商がフェアトレード商品のビジネスをする上で重要視していることは常に「三方よし」を心がけることです。

これは「作る人も売る人も買う人も全員満足感がある商売をする」という意味で、近江商人の時代から言い伝えられる経営理念の根幹です。自らの利益のみを追求するのではなく、他者の立場に立って考え、社会の幸せを願う「三方よし」の精神を持つことが重要なのです。アタカ通商はフェアトレード商品だけでなく、全ての商品のビジネスにおいて自社の利益だけでなく、農園の人たちとのバランスを考えて、信頼関係を築き上げていくことを目指しています。

いかがだったでしょうか。アタカ通商様のコーヒーに対する思い、そしてビジネスの戦略、NPOとの協働の理由に迫ることができたでしょうか。さらに詳しい情報は是非、こちらからアタカ通商を取材した学生ボランティアの動画もご覧ください。

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学校でフェアトレードや国際課題を学ぶ題材として、売上の100%が寄付になるアフリカ産フェアトレードコーヒーを利用してみませんか?

地球に優しい事やモノを使うという意識が広まる中、 売り上げの全額が生産国への寄付になるウォームハーツコーヒークラブのフェアトレードコーヒーに注目していただく機会も増えました。

多くの学校から問い合わせを頂き、アフリカ・マラウイ産フェアトレードコーヒーが学生さんたちの学びの材料となっています。

今日は、これらの学校での活動について皆さんにレポートさせていただきます。

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給食1年分の寄付ができるようになりました

「ウォームハーツコーヒークラブ」では、コーヒーに追加で又は、コーヒーを購入しなくてもマラウイの子どもたちに1年分の給食を贈れる【給食1年分(200食)の寄付】を開始しました。

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【 コーヒー定期便 】新規でお申込者先着20名様にMalaweezeのミニポーチをプレゼントするキャンペーンをはじめました。

この度、コーヒー定期便に新規でお申込みいただいた方に
ミニポーチをプレゼントするキャンペーンを実施いたします‼

プレゼントさせていただくミニポーチは、ウォームハーツコーヒークラブ同様
売上をマラウイの子供教育支援に活かしているMalaweeze(マラウィーズ)さんのものです。

早速キャンペーンについてご案内させていただきます。

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2020年にコーヒー・紅茶を通して皆さんがマラウイに届けた給食支援の数

いつもウォームハーツコーヒークラブをご利用いただきありがとうございます。

皆様の深いご理解とご協力に感謝し、厚く御礼申し上げます。

「ウォームハーツコーヒークラブのコーヒーや紅茶を通してみなさまからいただいた寄付は、
コロナ禍の今、どんな支援に使われ、マラウイにどんな変化をもたらしているのか?」

今日は最近の現地からの報告を交え、マラウイでの具体的な支援内容や
それによって現地で起きている変化についてご紹介いたします。

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マラウイコーヒーなしでも150円で誰でもできる10食寄付はじめました。

「ウォームハーツコーヒークラブ」では、コーヒーや紅茶に追加で少額150円の寄付ができる10食寄付を開始しました。コーヒーや紅茶を購入しなくてもマラウイの給食支援のための寄付のみの利用も可能です。
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マラウイはどんな国? マラウイの治安や人柄、自然環境や食事、貧困状況などをわかりやすく紹介

マラウイの子ども達

マラウイ共和国(Republic of Malawi)は、北部はタンザニア、ルワンダ、南東部はモザンビークに接する、東アフリカの内陸国です。

マラウイには温かい心を持っている人々が多いことから「Warm Heart Of Africa(アフリカのあたたかい心)」という愛称がある一方、世界最貧国の1つとしても知られます。

この記事では、マラウイ産コーヒーを扱うWarm Hearts Coffee Clubが、マラウイはどのような国なのかを、国の愛称、治安や人柄、言語や産業、食事などの基本情報、子どもの教育、貧困問題などの10項目にわけて分かりやすく紹介します。

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マラウイにコーヒーで力を!

現在、現地ではサイクロンの影響で、大きな被害に遭ってしまった家族がいます。せいぼの現地スタッフは、通常の給食支援に加え、子どもたちの家族の状態、学校での様子を考え、支援を広げています。皆さんにも、日本から、現地のコーヒーを購入することで、せいぼの学校給食支援を通じて、マラウイに力を与えることができます。詳しくは、以下もご覧ください。
https://www.seibojapan.or.jp/the-children-of-malawi-need-your-help/

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現地からの最新情報!


7月に現地のサポーターの方がミスクに入り、
収穫期のコーヒーの写真を送って下さいました。
標高の高いミスクでは、干し草を木の近くに引いて保温をしたり、
その草が枯れた後、天然肥料として利用されるシステムを作ったりなど、
天然栽培の工夫がたくさんあることが分かりました。
これからも、皆さんにおいしいオーガニックコーヒーをお届けします!

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マラウイ独立記念日に向けて!


・7月6日はマラウイの独立記念日!
7月6日は、マラウイの独立記念日にあたっています。
マラウイは独立国として約54年の歴史を持っており、
独自のアイデンティティを形成してきました。
その中の一つが自然栽培のコーヒーです。
今回は皆さんに、記念すべき日に当たって、
簡単にマラウイの歴史をご紹介し、
そのコーヒーとともに、お祝いができればと思います。

・独立までの歴史
マラウイは、1963年まではローデシア・ニヤサランド連邦の一部でしたが、
連邦の分離をへて1964年に英国からの独立を果たしました。
参考資料は、こちらのP1をご覧ください。

・マラウイの国旗のストーリー
マラウイの国旗は、燃える太陽をイメージしており、
国土の約20%を占めるマラウイ湖に反射した
きれいな現地の太陽の色を表しているそうです。
また、国旗の色は、黒がアイデンティティとしての肌の色を表し、
赤は独立の時に流された血とされています。
そして、緑は、自然の豊かさを表しており、
国の多くの人々が行っている農業の豊かさを表します。

・コーヒーはマラウイの豊かな自然から
その中でも、換金作物であり、
オーガニック栽培がされている作物の一つとして、
コーヒーを挙げることができます。
マラウイのコーヒーは、Shade-growingと言い、
他の作物の木が影となり、過度な直射日光を遮ることによって、
適度な湿度を保っています。
また、他の作物が土壌を豊かにし、その品質も維持してくれます。
マラウイの自然の全てが、コーヒーの生産に繋がっているのです。

・独立記念日にコーヒーを焙煎
私達は、その自然の恵み豊かなコーヒーを、
独立記念日である7月6日に焙煎します。皆様のご自宅に、
マラウイの持つ魅力が、たっぷり届く日になるように、
コーヒーを心を込めてお届けします。
ご注文は、こちらから!