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エシカル消費とは?その意味と今日からできるエシカル消費をわかりやすく紹介

「エシカル」や「エシカル消費」という言葉を聞いたことがありますか?
最近ニュースやSNS上でよくみかけますが、聞いたことがあってもよく分からないという方もまだ多いと思います。
この記事では、今後私たちの暮らしをより豊かにするために欠かせない「エシカル消費」という言葉の意味や考え方、実際に誰でもできるエシカルな消費などについて、分かりやすくご紹介していきたいと思います。

エシカル、そしてエシカル消費とは何か?

「エシカル(ethical)」を直訳すると、「倫理的」「道徳的」という意味になります。倫理は、人として守るべき行いや道を意味します。

エシカル消費とは、何かしらの犠牲の上に成り立っているのではなく、自分、そして他の人や社会、地球環境、自然にとってもよいものを積極的に選ぼう!という消費活動です。日本では「倫理的消費」などとも呼ばれています。

消費者が消費行動を変えることで、地球環境や社会問題の解決の一端を担うという考え方です。

エシカル消費を通してSDGs Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の12番目の目標である「つくる責任、つかう責任(持続可能な消費と生産のパターンを確保する)」という目標達成に貢献することができます。

因みに「エシカル」のはじまりは、英国です。1989年に英国・マンチェスターで創刊された雑誌「ethical Consumer(エシカルコンシューマー=エシカルな消費を行う消費者)」がきっかけとなったそうです。独自調査で「エシカル度」を数値化し評価してきました。英国はエシカル先進国でもあります。

エシカル消費が必要な理由


「私たちは、毎日必ず何かを”消費”しています。」

日々着ているもの、食べているもの、飲んでいるもの、使っているモノやサービス、それらの商品が、どこで、どのように、誰に作られ、どんな会社によって提供されているかご存知でしょうか?

日々消費が多い「食べるもの」に関しては、自分や家族の健康を考慮し、生産地や農家などの情報を確認している方も多いかと思いますが、例えば着るものはどうでしょうか。

洋服の原料となるコットンは、世界の生産量の約80%が、インドや中国、ウズベキスタンなどで生産されています。中でも世界第2位のコットン生産量を誇るインドでは、多くの子ども達がコットンの生産地で劣悪な条件で働かされています。

これがもし先進国での出来事だったら・・・先進国には自分の子どもがこのような劣悪な条件で働かせられると知って声をあげない親は、いないのではないでしょうか。

日々私たちが積極的に買い求める「安い商品」は、弱い立場にある生産者の犠牲の上に成り立っていることや、地球環境を蔑ろにしていることがあります。
このように私たちの社会は、よく見ると、児童労働の問題以外にも、大気汚染、熱帯雨林の過剰伐採、温暖化、強制労働などの多くの問題を抱えています。

こうした問題の解決につながるのがエシカル消費です。私たち消費者が「より安い」ではなく「より良い」商品を選ぶエシカル消費をすることで、企業は商品やサービスの内容を見直すことになります。
ただし、安いものを選ぶのがダメという訳ではありません。自分が欲しいと感じる商品を買うという消費者の権利を前提に、これからは商品選びにエシカルな視点も取り入れればいいのです。

誰でも今日からはじめられるエシカル消費


幸いな事に消費のカギを握っているのは、私たちのような一般市民です。
問題を知り、消費の視点を変えるだけで、誰でも日々の”消費”からこのような問題の解決に協力できるのです。

明日から全てをエシカル消費に変えるということは不可能ですが、
自分が関心を持っている分野や1つでも日々消費するものを見直す事からはじめられます。
代表的なものをご紹介します。

1.人に優しいフェアトレード商品を選ぶ


フェアトレード商品は「適正な値付け」の上に取引された商品です。
生産者への適正な価格の支払いや生産者の労働環境を守る等の基準をクリアした製品に付けられるフェアトレードマークの付いた商品を買うことは、発展途上国の生産地の方が適切な収入を得ることに繋がります。

フェアトレードについて詳しい記事を投稿していますので参考にしてください。

2.自然に優しいオーガニック製品を選ぶ


作成の過程で化学肥料や農薬を使っていないのが、オーガニック商品です。
農地へのダメージや、生産者の健康被害も防ぐことができるためこれもエシカル消費です。

3.環境にやさしいエコバックを持つ


海に流れ込んだプラスチックを海の生物が誤って摂取し、死んでしまうなど深刻な問題になっています。また日本近海はマイクロプラスチックのホットスポットとなっており、人体や生態系への影響も心配されています。エコバックを持つ事でレジ袋の使用が減り、海のゴミを減らす事につながります。とても単純な行動ですが、エコバックが当たり前になれば、確実にレジ袋によるプラスチックごみは削減されます。

3つ以外にも様々なエシカル消費があります。
あなたの価値観に合うエシカル消費を探してみてください。

【人や社会にとってやさしいエシカル消費】
・寄付付き商品
・エコマーク商品
・障害者支援商品
・エシカル金融(社会や地球環境に悪影響を与える投資や融資をしていない銀行を選ぶ)

【地域にとってやさしいエシカル消費】
・地産地消
・復興支援商品の購入
・伝統工芸
・地元のお店や商店での買い物

【地球環境に優しいエシカル消費】
・リサイクル品
・エネルギー効率のよい商品

【生物に優しいエシカル消費】
・動物実験を廃止した化粧品
・毛皮などを使わない衣類
・ヴィ―ガンベジタリアン商品

【おまけ】エシカル消費者となって声をあげていく

「使い捨てのプラスチックを減らしてほしい」「フェアトレード商品やオーガニック商品を扱って欲しい」など消費者が声を上げていくことも効果的です。
ネット通販で買い物をした商品の過剰包装が気になる人は少なくないのではないでしょうか?最低限の包装にしてほしいとお願いすることで、お店によってはきちんと対応してくれます。
要望を店舗や企業に伝えることは、企業のエシカルな行動へと繋がっていきます。

ウォームハーツコーヒークラブでは、コーヒーをお届けする際、環境に配慮したシンプルな簡易ケースを利用し、プラスチックを過剰利用しないよう心がけています。
先日行ったスーパーで目にしたのは、食品トレイを使わずに売られていた鶏肉です。環境に配慮した企業努力が感じられ、嬉しくなりました。個人的にはネット通販でも簡易包装を選択できるようになるといいなと思います。

コーヒーでできるエシカル消費

日頃飲んでいるコーヒーも、フェアトレード商品やオーガニックなものを選ぶことで、エシカル消費になります。
ウォームハーツコーヒークラブのフェアトレードコーヒーは、100%が生産国マラウイの恵まれない子ども達の給食になる寄付型コーヒーです。さらにコーヒー豆は化学肥料や農薬を使わないで栽培されていますので、環境にも人にも優しいコーヒーとなっています。また、高品質AAランクのスペシャルティコーヒーのみを仕入れていますので、品質、味ともに申し分ありません。

コーヒーは、毎週木曜日に焙煎し、その日に発送していますので、一番おいしい状態のマラウイ産コーヒーを味わっていただけます。ぜひ一度焙煎したてのマラウイコーヒーのそのおいしさを実感してみてほしいです。

まとめ

エシカル消費について、ご紹介してきましたが、記事を書きながら調べる事で、私自身も勉強になり、エシカル消費は、サステナブル(Sustainable)な社会=持続可能な社会の実現のために欠かせないことだと分かりました。

また日々の生活の中で、環境に配慮した消費(慎重に商品を選ぶ)や環境にやさしい行動(なるべく自転車に乗る。家の周りのごみを拾うetc)を心がけるようになりました。
小さなきっかけで変わりはじめる一人一人の行動が、世界を大きく変えていくのではないでしょうか。
さっそくエシカル消費をしたい!という方、環境、最貧国マラウイの生産者の方に配慮されたおいしいウォームハーツコーヒークラブのコーヒーを飲んで、まずはおいしい「エシカル消費」からはじめてみてください。

●関連記事:地球にやさしいエシカルギフト選びに役立つ3つのヒント