に投稿

ミスクのコーヒービジネスの姿

ミスクコーヒー共同体
正式名称は、Misuku Coffee Cooperative Growersです。
ここで行われているコーヒーのビジネスについて、
ご紹介し、私たちの生豆がどのように現地で扱われているか、
ご共有できればと思います。

コーヒー・ビジネスゾーン
働いている農夫の数は、1,000人となっており、
19のゾーンに分かれて構成されています。
それぞれのゾーンには、管理者(ディレクター)が存在します。
その人物を中心にして、コーヒーの洗い場(washing station)などが管理され、
農夫から集められたコーヒーの熟した赤い実をバイヤーに提供します。
この段階を、Primary Cooperative(第一段階の協力体制)と言います。
写真が、バイヤーがコーヒーを買い付ける場所になっています。

バイヤーが買った生豆は、すぐに皮をむいていくプロセスに入っていきます。
下の写真がその機械です。

その後、豆を洗う作業を行い、衛生面を確認すると、
いよいよ出荷され、ビジネスセンターへ送られます。

以上の写真は、洗い場と豆の乾燥場です。

コーヒー・ビジネスセンター
さらにビジネスは多方面にも広がり、10か所ある
コーヒービジネスセンターへ送られ、
それぞれの場所で独自のビジネスを展開していきます。
これらのコーヒービジネスの協力団体をCooperative Unionと呼びます。
この団体の中心となっているのが、Mzuzuにある団体となっており、
そこに対してさらに協力団体がついているとのことです。
その団体とのやり取りを通じて外にコーヒーが卸されていく過程を
Second processと言っています。おそらく、
既にご紹介したPrimary Cooperativeに対して、
“Second”とされているのだと思いますので、
ミスク農園の手元にある段階でのビジネスに向けてのコーヒーの加工段階を
「第一」とし、外部の企業へと広がっていく過程を「第二」でしょう。

日本までの道のり
こうした流れによって、ミスクの自然豊かな環境で取れたコーヒーは、
マラウイ全体のビジネスへと広がり、
さらには世界中の人々の目に触れるようになるのです。
せいぼのコーヒーも、そのビジネスの流れの中の一つに属しています。
現地で購入された生豆は、モザンビーク経由で船で、
麻袋に入って、日本に到着します。
こうしたプロセスを感じて頂くことで、
よりコーヒーへの愛着が生まれればと思います。

に投稿

Story of Tony Mbose


私がミスクコーヒー農園を取材させて頂いた際に、原生林を案内してくださった
農夫の一人であるTony Mboseさんのエピソードをご紹介します。
彼の家族はこのミスクに滞在しながらも、多くの国々の人々の影響によって
受け継がれてきました。約一時間半の間、彼は私と原生林を回ってくれ、
家族の話までしてくれました。皆さんのご紹介することで、
ミスクの一家族とコーヒーの関係を知り、
生きているコーヒーの姿を感じて頂ければ幸いです。

英国と祖父との関係性
1959年まで、トニーさんのおじいさんは、イギリスの商人、
工場運営者のもとで働いていたそうです。そうしたことから、
トニーさんの名前は “Tony”という英国系の名前になっているようです。
長い間、コーヒーは英国との関係の中で成長していったそうです。

アメリカのキリスト教ミッションスクールと教育
1947年以降、アメリカのキリスト教の宣教団の影響で、
一画の地域がその学校となりました。彼もその教育を受けて育ったそうです。
ミスクには二つの原生林がありますが、そのうちの一つであり、
トニーさんの家族が所有している地域がある
Mughese(ムゲーゼ)の森を下ってきたところに、
学校の建物がたくさん配置してあるのがわかりました。
おそらく、ミスクのコーヒー農家の子供たちの多くが
通っていたのだと思いますし、現在もその姿を見ることができます。
残念ながら、学校は私の取材させて頂いた村からは遠く、
内部は取材できませんでしたが、外観の写真はご紹介いたします。

現在のトニーさんの家族
彼には一人の息子さんと三人の娘さんがいらっしゃいます。
奥さんと子供と暮らしていますが、すぐ近くには兄弟の家々があり、
2人のお兄さんと1人の妹がいます。
その他にも、義理の弟の家などが近くにあり、食物を分け合ったり、
家畜の世話をしあったりなど、お互いで協力している様子でした。

農業を中心にして豊かにする生活
トニーさんも、他の農夫たちも、必ず朝早くに起き、
自分の農業地域を観察することから一日を始めます。
その段階を、今回森の中まで同行し、取材させて頂きました。
こうしたコーヒーを中心に、自分の作物との付き合いを中心にして、
近くの学校に通い、その豊かさを他国と分け合い培ってきた
彼の家族の歴史は、ここで育つコーヒーのストーリーを
もっと豊かにしてくれると思います。

に投稿

ブラックティーのスペシャリティ!

ピュアなマラウイ・テイスト!
サテンワの紅茶園には、特別な紅茶がたくさんあります。
大きく分けると、White Tea、Black Tea、Green tea、
その他(アールグレイ、ハイビスカス、ミント、ウーロン)です。
たちが扱わせて頂いているのは、サテンワで栽培された
そのままの茶葉を使ったブラックティーと、
それにベルガモットを加え、印象的で香りの新鮮なアールグレイです。
サテンワのスペシャリティを守っていくために、2,500人の従業員が働き、
210人が、そのうちの250人が茶葉の品質を直接見ていく工場で働いています。

ストレートに届くマラウイテイスト
ブラックティは、農夫の方が茶葉を収穫し、
そのまま工場に届き次第、酸化のプロセスを経て、
念入りに乾燥させた上で製品化されます。
そのため、ほとんど加工などの人の手が加わらず、
自然な味になっているのです。

に投稿

コーヒーの間作とは?

間作(intercropping)
Warm Hearts Coffeeの原産地であるミスクでは、
日々農夫の人々がコーヒーの天然栽培のために、
多くの工夫を凝らしています。
その中で、「間作」という手法があります。
それは、コーヒーを常に豊かな土壌で栽培するために、
他の穀物を同じ土壌で育て、農地の質を維持していくというものです。
全ての作物が支え合い、コーヒーの生産に繋がっています。

バナナの木とコーヒー
バナナの木は、背が高く、他の木々に対して日陰を作ります。
そのことによって、コーヒーの木に対して、
常に一定の湿度、温度をバナナの木の影は提供してくれるのです。
そのために、コーヒーの木は、
バナナの木の下で成長しています。
こうした自然のバランスの中で成長するコーヒーは、
マラウイのミスクの天然のオーガニックの味を引き出してくれます。

に投稿

サテンワの紅茶

スペシャリティの秘密
サイトでご紹介している紅茶について、少しご紹介します!
サテンワはマラウイの南部にある大きな農園です。
その中でも特に紅茶は、農夫の方々が手掴みで茶葉を積み、
新鮮な状態ですぐに向上へと運ばれ、販売用へと
製造過程が踏まれていきます。

働き手のエピソード
マラウイの人はとてもフレンドリーで、
話しかけるとすぐに自分の家族の話や、
友人のエピソードを話してくれます。
写真の男性も、私に職場のエピソードを話してくれました。
彼の担当する栽培エリアの上司は、日照りが強かったり、
気温が高かったりすると、帽子を提供してくれたり、
水分を取るように促したりと親切だそうで、
彼自身も、紅茶園で働くようになってから、
3人の家族を安定して支えられるようになったそうです。
こうしたエピソードが聞けるのも、マラウイならではです。

に投稿

マラウイ最新報告2018年1月

マラウイに行ってきました!
2018年1月、約一ヶ月の間、マラウイに滞在し、
コーヒー、紅茶に関してたくさんの生の情報を集め、
その現場を体験できました。
これからこのサイトでも多くの情報を発信し、
皆さんに共有できればと思います。

コーヒーの産地:ミスク
マラウイ北部のコーヒー農園で生産されるコーヒーは、
大自然を使った現地現地の人々による
工夫によって生産されています。
コーヒーが育つためには、
単にコーヒーの木があればよいのではありません。
それを支える他の作物との関係も考慮する必要があります。
その代表がバナナの木です。バナナの木はコーヒーの成長のために
影を作り、適温をコーヒーに与えてくれます。
ミスクのコーヒーは、他の食物との共存によって成長を遂げているのです。
また、コーヒーにまつわるスト―リーは、
作物との関係だけには留まりません。
コーヒーを使ったビジネスで集められた資金は、
現地の医療などに生かされ、人々の生活にも繋がっています。
こうして、ミスクのコーヒーは、多くの関係性を生み出し、
マラウイの社会にそのモデルを提供していると言えると思います。

今後も、マラウイのコーヒー、紅茶の情報を共有していきます。