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喫茶ブログ ハレとケ


「ハレれとケ」の扉を開けると、オーナーの野口さんと、2台のロボットスタッフ・ドリとドラが温かく迎えてくれます。
店内はとても居心地の良い、やさしい空間が広がっており、並べられている商品や一つひとつのディテールから、野口さんの空間づくりへのこだわりや、環境、そして人への思いやりが自然と伝わってきます。

伝統とテクノロジーが穏やかに共存するこの場所には、思わず時間を忘れてしまうような、静かな温かさが流れています。
以下、野口さんからのコメントになります。

野口さん:

「ハレとケ」という言葉は、民俗学者の柳田邦夫さんが表現された世界観から来ています。
「ハレ」は非日常、「ケ」は日常を意味します。
ロボットは、まだ私たちの生活の中では日常的な存在ではなく、どちらかというと特別な存在です。
でも、それが日常の中で一緒に働いたり、共存したりする未来が来たらいいな、という思いを込めています。

また、「食べること=日常の大切さ」という意味も重ねています。
店内にある「欄間(らんま)」も、昔の日本の家では当たり前にあったものですが、今ではむしろ非日常的な存在になっています。
そういった「日常と非日常が時代によって変わる」ということも、この空間で表現しています。
日本の伝統文化も大切にしていきたいと思っています。

例えば、米粉で作ったどら焼きを販売しています。
通常は小麦粉ですが、日本はお米の文化なので、お米を使ったどら焼きを作っています。
私たちはエスプレッソはまだ扱っておらず、ハンドドリップでコーヒーを淹れています。
豆も挽きたてで、香りを楽しんでいただけるようにしています。

ドリップコーヒーが好きで、エスプレッソに比べると体にも優しいと感じています。
自宅ではハリオのV60を使っています。
お店では、お客様が多い時でも対応できるように、複数杯を淹れられるドリッパーも使っています。
私は関西出身で、もともと埼玉にはあまり馴染みがありませんでした。
お店を出す場所を探していた時に、友人から浦和を勧められました。
浦和は文教地区で、教育に力を入れている地域です。

都会的な部分もありながら、少し離れると自然も豊かで、バランスがとても良い場所です。
この「バランス」というのは、お店のコンセプトとも重なっています。
この地域は子どもが多く、近くに幼稚園もあるので、多くの子どもたちが来てくれます。
子どもたちが来てくれることがとても嬉しいです。
マラウイとの出会いは、近くの大宮国際中等教育学校の生徒さんがきっかけでした。

最初は普通のお客様として来てくれたのですが、フェアトレードを広めたいという強い思いを持っていて、そこからコラボにつながりました。
ご縁を感じて、とても嬉しかったです。

お店がゴールではなく、その先にやりたいことがあります。
日本では農家の高齢化が進み、後継者不足が問題になっています。
食べることは生きることなので、「食」はとても大切です。
将来的には、農薬を使わずに、環境に優しい方法で野菜を育てて、昔ながらの野菜を届けるような取り組みをしたいと考えています。

(オーナーの野口さんより)

野口さんのお話を伺いながら、ドリが丁寧に淹れてくれたマラウイコーヒーを一口いただきます。

その土地ならではの個性を感じられるやさしく華やかな味わいと、店内に流れる温かく落ち着いた空気が重なり、心がふっとほどけていくような感覚に包まれます。
「ハレとケ」は、日常と非日常をやさしくつなぐ、とてもユニークな場所です。
ぜひ一度、野口さんと、愛らしく働くロボットスタッフのドリとドラに会いに訪れてみてはいかがでしょうか。

一杯のコーヒーでマラウイの温もりを感じながら、子どもたちの給食支援にもつながる体験をしてみませんか?